母と梅干しとトマト

皆さん、こんにちは。たえです。
今回は、
母と梅干しとトマトってお話をしたいと思います。
母が亡くなる前にやりきった梅干し作り
母のこだわりの中で、毎年、梅干しを漬けるっていう事がありました。
母が亡くなった年っていうのは、
体力も弱ってましたし、ほとんど横になっていることが多かったので、
まさか、あんな力のいる梅干し作りをするとは思わなかったです。
でも、梅干し作りをやったんですよね。
それがちょっとビックリしたのでお話ししたいと思います。
母は梅干しを買うのが好きじゃなくて、
買った味があんまり好きじゃないって言って、自分で毎年漬けてました。
癌で亡くなってしまう年も、
確か、亡くなるちょっと前が、梅干しを仕込み始める時期だったと思うんですね。
本当にもう癌の末期になっていたのですが、
今みたいに、「あなたは癌です」みたいなはっきりとした告知って、
その時は無くて、母自身、癌ということを伝えられていませんでした。
分かってたか、
分かってないか
っていうのは、ちょっと母に聞いてみないとわからないんですけど、
まぁ、分かっていても、信じたくはなかったと思います。
なので、気力でやったのかもしれないんですけれども、
その年は、梅をちゃんと注文してて、
周りの、私とか父が驚いたぐらいでした。
「今年もやるの?」って、「そんな体で?」とは言えないですけど、
梅干しって力もいるし、
手間もかかるし、
結構大変なのに、
「あー、やるんだー!?」って二人でビックリしたのを覚えてます。
でも、やるとなると元気になって、その工程をやりきったんですよね。
ちゃんと梅干として、たくさん残って、
みんなで分けて、何年か食べられた思い出があります。
トマトは母からのプレゼント
もう1つ、トマトの話なんですけど、
元々母は
農家の生まれなので、
野菜作りとかすごく好きで、
でも、自宅の方はそんなに敷地も無かったので、
狭い所でトマトを植えてました。
と言っても、苗を買ってきて植えただけなんですけど、
母は、水やりとか、そういうのはすごく一生懸命やってたんですね。
そのトマトが不思議で、
母が亡くなってしまった後に、すんごい量の実をつけるようになったんですよね。
本当に、今でも思い出すとビックリするようなことで、
採っても採っても、また新しい実をつけてくれるんですよね。
そんなトマトって私見たことなくて、
採っても採ってもまた新しい実が出来て、
何か食べると、
母みたいで切なくて、
なんか悲しくなっちゃいました。
でも、また実がなってくれるっていうのは、
すごいなーって思って、不思議で、
「これは母からのプレゼントだったんじゃないかなー」っていうふうに、思っています。
まとめ
なんかすごく、
今になってこう思える出来事の2つでした。
本当、トマトに関しては、
実をつけてくれる間は、
まだ母が生きているような気がして、
今度は、枯れてしまうのがすごく悲しかったような気がします。
今日は、ちょっとその話を思い出したので、個人的な話ですがさせていただきました。
どうもありがとうございました。