「大切な人との別れ」辛い・悲しいの隙間に「無」の時間を作りませんか?

こんにちはライターの「さち」です。
子育てもほぼ完了し、本業の傍ら隙間時間を活用しライターをしているシングルマザーです。
とても身近な家族を亡くし、まだまだ悲しみのどん底に居る私が、
何の気なしにしていた行動が、実は心を落ち着かせる「リラクゼーション効果」
のある行動だった
というお話していこうと思います。
私には3人の子供が居ました。長女・長男・次女の三人です。
でも2年ほど前に交通事故で当時18歳だった最愛の息子を亡くしました。
お友達の運転する車に乗っていての事故でした。
夜中の3時頃に警察から電話連絡を受け病院に飛んで行き、変わり果てた息子と対面してから
私の時間は止まったままな気がしています。
今自分のいる世界が現実なのか…夢なのか… まだハッキリしていないまま生きている感じです。
「生きている…」というよりは「生かされている…」と言った方が、今の私の心境には
あっていると思います。
暫くは仕事にも行けず、何も手に付かず、家でボーっと過ごすだけの生活を続けていました。
そんな頃にただ何となく、たまたま目の前にあった小さな紙に鉛筆で、
大小の〇だけを書き続けて紙を埋めてみたり…
そんな事をしていたんです。ただただ無意識に…
でも、それが実は心を癒す効果のある行動だったんです。
ちょうど同じ頃に、
そもそも死ぬってどういう事なのか?
何故こんなにも悲しい出来事が自分自身に起こったのか?
など手あたり次第に無我夢中でインターネットやyoutubeなどでいろいろ調べていました。
自分が置かれてしまった現実や、起きている現状が全く理解できず、
訳も分からず本当に無我夢中でした。
そんな中で関連動画に「zentangle」という名前で私が書いていたような絵が出てきたんです。
不思議に思い「zentangle」について調べてみました。
今、私と同じように辛く悲しい気持ちで生きている方がいらっしゃったら
少しでも気持ちを紛らわし、一時でも「無」になれる時間作りのお手伝いができたら…
そんな気持ちを込めて記事を書いて行こうと思います。
「zentangle」とは?
ゼンタングルという言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかと思いますので少し説明しますね!
「zentangle(ゼンタングル)」とは、
Zen(禅)とTangle(絡まる)を組み合わせた造語で、“ヨガ”や“瞑想”のように、日常生活で取り入れるリラクゼーションの方法として、
マリア・トーマスと、リック・ロバーツによって2004年にアメリカで考案されたそうです。
タイルと呼ばれる小さな紙に、ペンと鉛筆だけを使って描くアートです。
『 i C S O 』
ゼンタングルは、この4文字が書ければ誰でも描きあげることができると言われています。
紙が小さいので、必ず完成させることができ、達成感を味わうことができます。
この完成による達成感というのは、実は日常生活で味わうのが難しいものだそうです。
達成感を味わうことにより、自己肯定力が高まり、集中して丁寧に線を書き重ねて行くことで、
頭が空っぽになるという感覚を味わうことができます。
失敗や間違いがなく、自分が間違えたと感じた線も、そのまま活かして描き続けることが特徴です。
ゼンタングルに向き合う時、どんな仕上がりになっても「これでいいんだ」と思えることで
精神的な救いになるそうです。
自分自身を癒していたんだという事にとても驚きましたし
驚きと同時にゼンタングルの美しさにとても魅力を感じました。
「zentangle」の模様一覧
ゼンタングルは何をどう書いてもいいものです。思いついた形や好きな形を
紙のどこから書き始めても良いですし、どんな形になってもいいのです。
デザインが思い浮かばない方の為にデザインのアイデアを少しご紹介して行きますね。
お花をモチーフにしたデザイン
葉っぱをモチーフにしたデザイン
線をモチーフにしたデザイン
紙が埋まっていく事に満足感がある事に気付きました。
息子の事が片時も頭から離れなかったのに、書いている間だけは無になれている事に
気付いたんです。
もしこの記事をお読み頂いてる方の中に、辛くて悲しくて、本当は何も考えたくないのに
頭の中が、自分でも分からない何かでいっぱいになってしまっている方が居たら
一日の中の、たった数分でも「無」になれる時間を持って頂けたらと心から思います。
「zentangle」の美しい作品紹介
これはごくごく一部の作品ですが、本当に様々な美しい作品がたくさんあります。
白い紙に黒いペンだけのものでも美しいですが、カラフルな作品も見ているだけで癒されます。
実はゼンタングルに似たもので「曼荼羅アート」というものもあります。
こちらもストレスからの解放など癒し効果のあるもので、私は専用キットを購入し
気が向いた時に練習したりしています。
自分の気が向いた時にだけこのようなものに向き合ったりしています。
「曼荼羅アート」とは?
「曼荼羅アート」
「曼荼羅アート」とは、曼荼羅のように、自由に図形を描くアートのことを差しています。
曼荼羅画が、仏教などの宗教的な意味合いを持つのに対して、曼荼羅アートは
もっと自由なもの、アート性のあるものです。
心の浄化、解放をしてくれる
「曼荼羅アート」はもともと心理療法でも使われるほど、
心を浄化するアートでもあり、セラピー効果があるそうです。
頭(理性)ではどうしても押さえきれない感情(心)を、
アートは外に出して表現し、浄化、解放してくれることを助けてくれるんだそうです。
「曼荼羅アート」にも種類があるのですが、ここでは私が魅力を感じた「曼荼羅ドットアート」
を紹介をしてみたい思います。
「曼荼羅ドットアート」
点描(てんびょう)で描く曼荼羅アートで、ひたすら点を打ち続けて作画する点描画法が特徴です。
点描とは、点を細かく打つことで、一つの形にしていく描き方です。
点を打つ密度や強弱などを意識することで、
「明るさ」
「方向」
「流れ」
「中心」
などの表情を描くことができます。
私はまだ細かい作品にはチャレンジしていませんが大きめのドットで絵の具を使って
練習したりしています。
こうして週に一度でも、月に一度でも「無」になる時間に少しだけ…一時だけ…
救われている気がします。
「曼荼羅ドットアート」の美しい作品紹介
心が軽くなる感じがします。
また右脳的な働きを活性化させ、潜在能力を引き出し、創造性を育んでくれるそうなんです。
やってみようと思えなくても、見ているだけでも私は癒される気がします。
最後に…
私と同じような経験をされた方、または全く違う理由でも辛く悲しい気持ちで心がいっぱいに
なってしまっている方。
私もまだまだ光の見えないトンネルの中を歩いています。
「楽しい」「嬉しい」と感じる心も取り戻せてはいません。
どれだけの時間を要しても時間が解決してくれるとも思えません。
娘たちに以前のようなちゃんとした母親をしてあげられていないです。
それでもこれだけは言えるのは、
「無」になる時間は「マイナス」の所にある心を「ゼロ」くらいまでの所へは導いてくれます。
少し先、ずっと先を見るのではなく、今日この一日を乗り越えて、
朝を迎えたらまたその一日を乗り越えて、そうやって時間を積み重ねてみませんか?
あるドラマのセリフの中に
「感情の基本は痛みなんだ。痛みが分かるからお互いを理解できるし、痛みがあるから愛が分かるんだ」
という言葉がありました。
私の人生を180度変えてしまった息子の死は
とてもとても大きな痛みですが、とてもとても大きな深い愛を学びました。
忘れる努力はせず
思い出したら考えて
悲しくなったら思いっきり泣いて
ずっと心に抱えて生きて行こうと思います。
最後までご覧頂き有難うございました。