清掃業で「ありがとう」という1言に救われた話
皆さん、おはようございます!たえです。
今日は、
私の今まで経験した仕事の中で、病院清掃について、お話ししたいと思います。
病院清掃の仕事
私は、色んな仕事を経験していますが、
病院清掃というのは
肉体的にも
精神的にも
すごく大変だった仕事だと思います。
よく「3K」と言って
きつい
汚い
危険
と言われますが
もう、これだけでは足りないぐらいのものでした。
当たり前のことに「ありがとう」は言えない?
一番、精神的に辛かったのが
「綺麗にしてくれて当たり前」
という感じに思っている人って多いんですよね。
それまで色んな仕事を経験した中で
「ありがとう」と言われることは、何回かあったんです。
だけど
この病院清掃になってから、「ありがとう」という言葉を、全然言ってもらえなくなった
ということに気が付きました。
病院清掃の仕事が、全てそうとは限らないんですけれども
「清掃は、やってもらって当たり前」
というのは、すごく考えている人が多いと思います。
清掃は影の存在
病院は、もちろん病気を治すところであって、
お医者さんや看護師さんが上の立場であって
清掃なんて影の存在で、いるかいないかなんてわからないんですよね。
名前すら覚えてもらえないし
「いるの?いないの?」って
それぐらい影の薄い存在なんですけれども
でも、
この影の存在がいないと、実は大変なことになるんですね。
綺麗にしてくれて当たり前
1日そこの掃除をしないだけで
ゴミ箱が溢れかえっても
誰も何もしないような、そんな状態のところで働いていました。
本当に
綺麗にしてくれて当たり前
片付けてくれて当たり前
という風に思っているんだと思います。
もちろん、
私たちは清掃を仕事として、お金をもらっているわけなので、
片付けて綺麗にするのは、当たり前のこと
なんですけれども
だけど、
その当たり前の事に対して、「ありがとう」って言葉を言える人は、ものすごく少ないな
という風に感じました。
「ありがとう」に年齢は関係ない
私は、入院している患者さんの
お部屋の担当だったんですけども
個室の人もいれば
一番多くて、4人部屋のところもありました。
入院退院は、毎日のように、目まぐるしく繰り返されるので
何百人という患者さんと接してきたと思います。
1日で入院して1日で退院という人は、まずいないので
だいたい1週間くらい、いらっしゃれば
私も毎日接するので、大体のことはお互いに把握できます。
お話したり、仲良くなったりしたこともあります。
そこで感じたのが
若い人とか、お歳を重ねた人とか
ごみを片付けて、床を掃除するんですけど
そのときに、
若い人でも
「本当にありがとう」
「いつもありがとうございます!」
と言ってくださる方もいらっしゃいますし、
もちろん、お歳を重ねた方でも
「いつもありがとね~!」
「本当に大変ねぇ」
と一言、言葉をかけてくださる人もいました。
その言葉にすごく私は救われたと思います。
まったくもって、「ありがとう」なんて言われない立場だったので
患者さんにそう言っていただけることは、すごく助けられました。
まとめ
ゴミの捨て方一つでも
その人の性格や、育った環境が分かるように感じます。
バリバリ仕事をこなす看護師さんの中でも
ちゃんとゴミを捨てる人と
ゴミ箱から落ちても全然気付かない人とか、そんなの全然平気という人もいました。
清掃業は、世の中で
あんまりいいイメージはないと思うんですが
「ありがとう」といった感謝の一言で、何でも救われる人がいるんだな
という風に思います。
ちょっとしたことでも、感謝を持つ気持ちって大切だな
という風に、この仕事をして思いました。
以上です。
ありがとうございました!