正社員になれるはずがなかったことになってしまった話

皆さん、こんにちは。たえです。
今日は正社員になれるはずが、なかったことになってしまった。
というお話をしたいと思います。
正社員への道
結構まえの話ですが、
私は、主人が癌という診断を受けた時点で
治療費もかかる
自分の今後もいろいろ考えなきゃいけない
と思い、近くにある観光ホテルの清掃を始めました。
その時はパートで10時から3時ぐらいの勤務で、
ホテルの客室がチェックアウトになったら
シーツを変える
お風呂を洗う
トイレをきれいにする
という大変な仕事なのですが、それをやりました。
勤務先を近くにしたのは、
主人がいつ体調が悪くなるかも分からなかったので、
すぐ動ける距離だと安心
私でも10時から3時のちょっとの時間なので大丈夫だろう
と思い、そういう仕事をしていました。
その家庭の状況を上司に話していたのですが、
その上司がすごくいろいろ考えてくださっていました。
変な言い方かもしれませんが、
万が一主人が亡くなったら、というわけではないのですが
一応私のことは、
「パートから正社員の道も考えているからね」
という風に言って下さって、すごく希望を持っていました。
予期せぬ震災
このホテルは観光ホテルで、海沿いに立ってるので、
繁忙期と閑散期がもう極端なんです。
本当に忙しいときは忙しいのですが、
暇なときは、逆にシフトをどんどん削られてしまうような感じでした。
その中でも私は、
正社員の道があるっていうことで、常に頑張っていたんです。
だけどここで、
東日本大震災が起こってしまったのです。
ちょうど東日本大震災が起こった同じ年の3月末に
うちの主人も亡くなってしまいました。
重なる災難
その東日本大震災があったときに、
海沿いの観光ホテルは津波の危険があるので、
その当日からどんどんどんどん、殆どの宿泊がキャンセルとなり、
客室もゼロで、誰も来ないという状態になってしまいました。
私たちパートは特に、自宅待機と言われて
いつ始まるかも分からない状況でした。
ホテルなので、レストランや受付などの従業員もいるのですが、
そのこたちも一人暮らしで家賃を払いながら仕事をしてたので、
その時にどんどんみんな転職していきました。
私もその時はパートなので、働かないとお金にならず、
転職も考えてたんですけど、
やはり正社員っていうのが頭にあって、ホテルに残っていたんです。
だけどある時、上司に呼ばれて
震災後は全然お客さんが戻ってこないこと
そのホテルが災難続きで、漏電で火災を出してしまったこと
などの理由で私の正社員の話は同時になくなってしまいました。
正社員になれることをすごく期待していたので、
余計にどうしようかと悩みました。
悩んでもしょうがないのですが、とても困ったのを覚えています。
シングルマザーの境遇
シングルマザーになってしまうと、
世の風当たりというか、世間の目って厳しくて、
正社員じゃないの?
なんで家にいるの?
って聞かれたり、外で働いているのが当たり前っていう風に思われていたので
その後も悩みました。
結局、転職して100円ショップで働くのですが、
世間の固定概念には本当にガッカリしたなっていうお話です。
やっぱり正社員とパートって全然違うんだな
と、その時思いました。
まとめ
正社員であれば、そんなに給料に差はないんですが、
パートって、東日本大震災の月とその次の月とかはもう本当に
お給料ががなかったので、正社員じゃないとこうなっちゃうんだな。
と、すごくがっかりした思いがあります。
今日はちょっとそんな話をしてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。