終活ノートを今からやっておくべきその理由と書き方のポイントを解説

みなさんこんにちは!ライターのさゆりです。
1歳と0歳の息子の年子育児に日々奮闘しているアラサーママです。
最近、10代の頃にはあまり縁の無かったお葬式やお通夜に参列するようになり、
悲しい気持ちはもちろんあるのですが、残されたご家族は、
「どんな未来になるのかな?」っていうのを考えるようになりました。
実は、私が18歳の頃に父が亡くなっちゃったんですけど、
父が「遺言書書いといたから!」と亡くなる直前に言ったことにより、
その後残された家族は、
「どこに!?なにが書いてあるの!?」
と、みんなであちこち探しまくりました(^^;)
が、10年以上経った今、その遺言書は見つかっておりません!!
(本当に書いてくれたのかな・・・)
そこで、私も母になった今、息子達を困らせない方法は無いのかと調べてみると、
誰にでもできる終活のひとつである、「エンディングノート」という
終活ノートにたどり着いて、すごく大切なことだと思ったので、
是非みなさんにも知っていただけたらいいなと思います。
「終活」ってきくと、
まだ元気なのに必要ない!
具体的に何すれば良いか分からない。
そんなの必要なの?
と、思われる方が多いかもしれません。
実は私も終活なんて・・と思っていました。
ですが、父が亡くなったときに思い知ったのですが、残された家族はかなり困惑しました。
唯一「自分のお墓が欲しい」と言っていた事は、みんなで叶えてあげることができたんですね。
でもきっと、「もっと私たちが知らない何かを想っていたんじゃないかなぁ・・」と、思います。
終活って、残された家族への配慮もあるそうです。
しかも今はそれだけじゃなくて、
自分の人生を振り返ったり、残りの人生をより良く生きられるように、活動している方がたくさんいらっしゃるそうです。
(10年前に知れていたら父に強く教えたい・・)
「終活」と聞くと、ちょっと難しく聞こえるのですが、
より良い人生をおくるために、まずは終活ノート(エンディングノート)を書いてみるといいですよ!
終活ノートとは
終活ノートは、エンディングノートとも呼ばれていて、終活の事をまとめて書いたノートのことです。
「終活ノートを書くことから終活が始まる」と言われるほどなので、是非知っていただきたいと思います。
まず、“死”を認識することによって、そのための準備ができるようになるんですね。
書くべき項目は色々あるのですが、残された家族やお金のことなど、今までの人生を振り返り、
家族へ自分の想いを伝えたり、自分が生きてきたという証を残すことによって、
身の回りにあるものの価値を更に感じることができるということが大きなメリットだと思います。
また、大切な人への“ありがとう”という感謝の気持ちなどを書き残しておけば、
見た人にとって素敵な1冊にもなりますよね!
他にも、引き落とし口座やクレジットカードなどの情報を書いておけば、
自分の生活の覚え書きとしても便利です。
だから、早くから終活ノートを書く人が増えてきているのですね~~!
実際、「終活ノート」で検索をしてみると、たくさんの商品が出てきました。
ノートの種類は大きく2つあって、
・はじめから書くことが決まっているノート
・自分で自由に書くノート(大学ノートなど)
書くことが決まっている終活ノートは、無料や有料でインターネットからダウンロードできるものもあれば、
文房具屋さんやネットショップに売られているものもあるので、比較的いつでも始めやすいかなと思います。
何も書いていない白紙のノートに自己流で書き込むのも良いですが、
既に売ってあるものは、書くべき項目が既に用意されているので、
書きやすいですし、書き忘れるということもなく人気です。[keikou]
自分のことを振り返ったり、これからの生き方を考えるきっかけにもなると、
早くから書き始める方もいる終活ノートですが、あなたも始めてみませんか?
終活ノートに書くことは?
終活ノートのこと、ざっくりと分かっていただけましたでしょうか?
「具体的に何のために何を書けばいいの?」と、分からない方も多いかと思います。
そこで、ひとつずつみていこうと思います。
自分のこと
まずは自分自身のことをかきます。
- 出身地
- 生年月日
- 家族構成
- 出身校
- 職歴
など、自己紹介のようですね。
[keikou]何かの手続きにこういった情報が必要になったときのために、残しておきます。
家族でも意外と、それぞれの情報についてはしっかり覚えていない場合もあるので大切な項目ですね。
しかも、書き出しながら振り返ることができるので、今までの人生を見つめなおし、
これからの人生でやりたいことが明確になるチャンスでもあります!
医療・介護のこと
医療や介護が必要になる時は、自分で物事を判断する力が衰えていたり、
判断ができない状態になっていることもあるかもしれないので、こういった項目もあります。
「延命治療や臓器移植を希望するかしないか」
はっきりと希望を書いておきます。
もちろん延命治療などを行うかの最終判断は家族がするのですが、家族が判断をするとき、
本人の意思を知っているか知らないかでは、負担が大きく違ってきます。
知らなければ「これでよかったのだろうか?」と家族はずっと悩むことになるかもしれませんが、
知っていると、「希望通りにしてあげられた」と思うことができるのです。
私の父は口頭で伝えてくれていたので、家族の負担は今も無いですね。
むしろ、「よかったね」とみんなで振り返ることができています。
誰に、どこで、どのように、してほしいかを書いておくといいです。
介護は家族の負担が大きいと思うので、無理なお願い事はちょっとお勧めできませんが、
介護が必要になったときに、スムーズに進めることができるように準備しておくといいと思います。
葬儀のこと
遺族は悲しみに包まれながらも、葬儀の準備をしなければなりません。
そのときに、本人の希望を知っていることで、スムーズに葬儀の準備を進めることができます。
色々な葬儀の形式があるのですが、形式だけでなく、どんな葬儀内容にしたいのかも書いておくといいです。
- どんな祭壇がいいのか
- 誰を呼びたいか
- どんな音楽をかけてほしいのか
など、自分以外の方も関わるので、家族の方と話しながら進めていくのが理想ですよね。
お墓のこと
先祖代々のお墓の人や、自分だけのお墓が欲しい人、お墓ではなく納骨堂がいい!という人も居るかと思います。
実は知り合いの人で、しばらくお寺に置き去りにして、お寺の方から「なんとかしてほしい」と催促があり、
自宅に連れて帰ったものの、何年も何年も自宅で保管している人がいました。
やっぱり、どうするのが1番良いのか決めきれずにいたんでしょうかね。
私たち家族は、「お墓を建てたい」という父の希望を知っていたことで
叶えてあげられたので、本当に良かったです。
それ以外にも、散骨や樹木葬、宇宙葬なども最近はあるそうですので、
調べて希望を書いておくといいと思います。
お金のこと
財産相続のことや、遺品を誰かにあげたいという場合も書いておくといいです。
そうすることによって、残された家族はスムーズに財産を分割することができます。
その為には、まず自分の財産や遺品を正しく知っておく必要がありますね。
- 不動産
- 有価証券
- ネット銀行
- 株取引
など、紙の明細書がないものもあるので、終活ノートに書いて無くて、
「家族が気付かなければそのまま放置されてしまう…」という危険性があります。
なので、家族が分かりやすいように書く工夫をすることが大切です。
そして遺品は、相続者に対して多ければ多いほど負担になってしまうこともありますので、
生前から整理した上で、残ったものを家族や友人に形見分けした方がいいと思います。
家族のこと
自分の交友関係については、案外家族はわからないものですよね。
葬儀をするときに、「連絡したくても連絡先がわからない!」ということが結構多いそうです。
実は、父は母と再婚したのですが、前妻の方や息子さんの連絡先や
住んでいる場所すら分からなくて、今でも連絡が取れていません。
ずっと探し続けている状態で、母もかなり困っています。
なので、
- 入院した時に知らせてほしい人
- 葬儀が発生した時に知らせてほしい人
などを終活ノートに書いておけば、家族の負担を減らすことができるのです。
終活ノートを書く前に知っておきたいこと
書く項目が分かったので今すぐにでも書けるのですが、その前に知っておいた方がいいことがあります。
終活ノートには法律的な力は無い
遺言書が無ければ、いくら終活ノートに相続のことを書いていてもその希望が必ず叶うとは限りません。
法律的な効果がある形で想いを残したい方は、
遺言書を別で用意しなければなりません。
遺言書は、正しく書かないと全然意味が無いものになってしまうこともあるので、
できれば弁護士などにお願いして、作るのがおすすめです。
しかし、法律的な力は無い分、
終活ノートには自分の想いを自由に書けるという良さがあります。
例えば、
大切にしていた植木は、誰に世話してほしいか
などの希望などを書いておけば、残された人たちにその意思が伝わると思います。
こういうちょっとした事でも、気軽に書くこともできます。
遺言書は死後のことしか書けませんが、終活ノートには生きているうちのことも書けますので、
堅くなりすぎず、手紙のように書くのも良いですよね。
終活ノートの保管場所
個人情報がたくさんの終活ノートを、誰でも見れる場所に置いておくのは心配ですよね。そういった大切なノートは、
- 盗難に合わない
- いざという時に見つかりやすい
という場所が理想的です。
ですが、見つかりやすくて盗難に合いにくい場所ってとても難しいですよね。
管理しやすくするために、
- 個人情報を書き込むもの
- それ以外のもの
など、数冊に分けるのもひとつの方法として、おすすめです。
個人情報が書かれたノートは直ぐに取り出せないような鍵のついている場所などに保管し、
それ以外のノートは直ぐに書けるような場所に置いておくと、
いつでも気付いたことを書き足したりすることもできますよね。
他にも、見る相手ごとに分けてみるのもいいかもしれません。
色々な方法があると思うので、自分に合った方法を見つけてみてください。
大切なノートだからこそ、どのように保管するかについて、前もって考えておくことがとても大切です。
終活のメリットは大きく3つ
①残された家族を安心させられる
人が亡くなった後というのは、たくさんの“やらなければいけないこと”がありますよね。
その“やらなければいけないこと”をするのは、残された家族です。
家族を安心させられるという意味でも、自分の財産をしっかりと把握したり、
誰にどれだけの財産を相続するのかなどについて決めておくことは、
残された家族への大切な配慮ということにもなります。
今のうちから終活することで、残された家族が困らないようにすることができます。
②自分の想いを残すことができる
口では言えなかったことも、文字に残すことで伝えやすくなりますよね。
私も、直接は言いにくいのにメールやラインでだったら言える事、多々あります。
“死”を意識したとき、今まで言うことができなかったことや言い残したことが出てくるかもしれません。
家族のためはもちろんなのですが、
自分の想いを後世に残すという意味でも、終活は大きなメリットだと思います。
③自分の人生を振り返り、これからの人生をより良くする
終活をするというのは、今までの人生を振り返る時間にもなりますよね。
そうすると、これまでにやり残していたこと、これからやりたいこと、というのが明確になって、
これからの人生をより良く生きていけると思います。
まとめ
終活ノートとは
エンディングノートとも呼ばれており、終活の事をまとめて書いたノートのことです。
自分が死んだ後の希望を書いておくことによって、残された家族の負担が軽減されたり、
人生を振り返ることによって、これからの人生をより良いものにできます。
終活ノートに書くことは?
- 自分のこと
- 医療・介護のこと
- お墓のこと
- お金のこと
- 家族のこと
などが多いですが、特に決まりはありません。
終活ノートを書く前に知っておきたいこと
『終活ノートには法的な効力は無い』法的に効力があるのは遺言書ですが、終活ノートには自由に幅広く活用できるという良さがあります。
『終活ノートの保管場所』
大切なノートだからこそ、どのように保管するかについて、前もって考えておくことがとても大切です。
終活のメリットは大きく3つ
①残された家族を安心させられる
②自分の想いを残すことができる
③自分の人生を振り返り、これからの人生をより良くする
いつまでに書かなければいけない、とか
絶対に書かなければいけない、というようなルールは無いので、
書きやすいことから堅くなりすぎず、書けばいいと思います。
調べたことをきっかけに、私も始めてみようかな~と思います。
あと、母にもお願いしてみようかと思います。めちゃくちゃ元気なんですけどね!
なんだか母の過去について、聞きたくなってきちゃいました。